pachiizonのブログ

パチンコ・パチスロ依存症のオジサンが回復への道を歩きます

パチンコ依存症からの回復への道 その2

11月某日にT病院に入院しました。


私は入院10日前に最後のパチンコに行きました。確か一番最後に打った台はクランキーセレブレーションだったと思います。結果は勿論負けました。


当時はもう手元にはお金が無く、1円パチンコと5円スロットばかりやってました。最終的には3千円、いや千円でも財布に入っていれば打ちに行っていました。


もはや勝ち負けではなく打っている間の快感を求めているだけでした。薬物依存の状態です。行動嗜癖と言いますが、やっている間は脳内快感物質が出るので薬物依存とほぼ同じ状態です。

ドーパミンとエンドルフィンを求めてパチンコ・パチスロを打つ訳です。


勝ちを求めている訳では無いので、負ける確率はグンと上がります。負ければまたお金を求めるので、悪循環のスパイラルに陥ります。


そして迎えた入院初日、病院に向かう道中悪魔が囁きました。トイレに行きたくなったのですが、パチンコ屋に寄って用を足せばいいじゃないかと…

入院の準備金を持っていた私は囁きになす術も無く、頭の中では間も無く右側にあるパチンコ店に寄る予定になっていました。

その店に差し掛かった時、対向車が続きわざわざ止まってやり過ごすのは面倒だと思った私はそのまま直進したのでした。なぜそのような判断をしたのか今でもわかりません。ただ不思議な力が作用したかのように止まらず素通りしたのでした。


無事に病院に到着し、入院の手続きをしました。病棟に入ると周りはアルコール依存症の方々ばかりで異様な光景でした。作りとしては老人ホームのような感じで居心地はあまり良さそうではなく不安な気持ちになりました。

すぐにお友達も出来、苦しくもあり楽しくもある日々を過ごしました。

3ヶ月という期間で今までの自分とはどんな生き方、考え方をして来たか。それを考える事、自分はどうしたらやめ続けて行けるのか?の答えを見つける事が出来ました。

私がパチンコをやめる事が出来た一番の要因は、入院した事でパチンコ・パチスロと距離を置けた事だと思います。やめ続けるのにやる事はただ一つ、【今日一日打たないこと】それだけですから。


何年もやめていた人が、またパチンコ地獄に転落する事も良くあります。もう二度とパチンコに支配された脳は戻る事はありません。やめた時間がいくら長くなっても最初の1回に手を出すまでの時間は皆、一緒です。

我慢って我慢し続けると、意外と楽になったりするものかも知れません。


私は、入院したり施設に入って治療する事は周りの環境を変える意味でもとても有効だと思います。本当に苦しくて変わりたいと思うならば、一歩踏み出しましょう。


入院中のエピソードは個人が特定される恐れがあり、書く事が出来ません。今後、出来るだけ工夫しながらご紹介していきたいと思っています。ご了承下さい。